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zoom RSS 普通に使ってる日銀の「衝撃と畏怖」

<<   作成日時 : 2013/04/24 22:53   >>

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東田剛さんが随分と吠えていますが、果たしてそこまで吠える必要があるんでしょうか。CSIS(米戦略国際問題研究所)での会見で麻生副総理の口から出た言葉に噛みつき、

「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!」

「どの面さげて英霊の前に行ったんだ、行くな」


と、ご立腹どころか罵倒に相当する批判を浴びせています。それほどまでに東田氏を怒らせた発言である「衝撃と畏怖(shock and awe)」という言葉は禁句なんでしょうか?


問題の「衝撃と畏怖」発言ですが、以下でその全文を確認することが出来ます。

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タカハシノミクス
確かに、日本は長きにわたるデフレーションを経験した唯一の国ですが、それはあくまで戦後の歴史について言った場合です。戦前まで振り返ってみて言わねばならんことは、日本は、デフレーションからの脱却をやってのけた数少ない国のひとつであったという事実です。

ジョン・メイナード・ケインズが『一般理論』を出版したのは1936年です。しかしそれ以前の1930年代初頭に、日本でケインズ経済学的な政策を行った人物がいます。それが高橋是清です。彼は20世紀初頭に財務大臣を6度、総理を1度務めました。今日の私たちのように、彼も大胆かつ迅速に行いました。まさに、「衝撃と畏怖(shock and awe)」の政策でありました。ルーズベルトは、高橋からインスピレーションを受けたと言ったと言われますが、それほどのものであったのです。我々の先輩にデフレーションからの脱却に成功した人物がいると思うと、勇気づけられます。我々も、彼の後に続きたい、そう思います。

アベノミクスとは何か
〜日本経済再生に向けた日本の取組みと将来の課題〜
麻生太郎
副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣
平成25年4月19日/米ワシントンDC、CSIS
http://csis.org/files/attachments/130419_Aso_testimony_Jp.pdf
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東田氏は”米国がボストン爆破テロで悲しみの最中にあるときに、国連決議を経ずに大量破壊兵器保有という因縁をつけて侵略した、失敗でもあるイラク戦争の作戦名を使うとは日米関係を損なう失言であり、腐った国家感だ”と発言しています。

しかしそもそも戦勝国のサロン状態な国連の決議が、いかなる決議違反を伴わない戦争遂行に必ずしも必要なわけではありませんが。CIAのいい加減な報告を受けて先制攻撃した行為は(別の理由もいろいろ言われていますが)結果的に予想通り米国を戦争の泥沼に引きずり込んだうえ、同地域を不安定にしてしまった大失敗ともいえますが、これへの日本の賛成については国益最優先で判断すべき事項であって、きれいごとで判断するべきものではない。そして結果でしか評価できないが、今の北朝鮮や中国問題勃発の東アジア情勢において、先に率先して米国支持を表明した日本の行為が全く影響していないわけがないでしょう。


よって、先ずこの時点で東田氏の批判は少し大局的ではないと思います。結果を以て侵略であり違反というロジックも、これは流石に如何かと。米国が誤りを認めたわけでもないのに、日本が一方的に誤りであるという必要もない。そもそも先の大戦では共産勢力の謀略もあって日米決戦へと導かれましたが、海洋国家同士の不必要な衝突の背景にあった対日不信感の排除と関係修復こそが国益に適ったからこその戦後でもあったわけで、日米関係重視の姿勢を崩していないのに英霊に合わせる顔云々はおかしいでしょう。逆に英霊のためにも、没落しつつあるとはいえ世界最大最強の軍事力を誇る米国との関係悪化は絶対に避けなければならないし、相互の協調が求められるわけで全て自分の思い通りに事が運べるわけではない。


もし日本の賛成があの時なく世界で米国を孤立させ、戦後培ってきた日米関係改善の成果が吹き飛んでしまったら。日本は米国の脅威ではないという実績にケチをつけてしまったら。


で、イラク戦争が侵略であるという定義の決議はされたんでしたっけ?そして法的効力はあるんでしょうか?

さて問題とされた「衝撃と畏怖」ですが、これは”急峻な優位性”として軍事ドクトリンとされています(wikipedia: Shock and awe)。そして米国防衛大でHarlan K. Ullman and James P. Wadeによって1996年に書かれたものです。そして挙げられたアプリケーションにはドイツの電撃戦だけでなく広島長崎に対する原爆もありますので、如何にイラク戦争時の作戦名として使用されたからと言って、果たして東田氏の言うほどに米国との関係を悪化させるのでしょうか。

「国家感が腐っている」

というほどに、この言葉が持つ意味が果たして日米関係において重要なのか。少なくとも日本はその作戦を指示しているうえに、このドクトリンのアプリケーションの一つである広島長崎への原爆投下という被害者でもある立場だ。


そして、この衝撃と畏怖、麻生副総理がCSISで発言する前に、もうメディアが使ってたりするんですよね。これは4月4日のロイターのビデオですけど、衝撃を以て迎えられた黒田日銀の金融緩和政策を称して”Shock and awe”と言っています。黒田日銀がそう自称したのか知りませんが(異次元緩和じゃなかったか?)、何も麻生副総理が言い出したわけではない。

Reuters Breakingviews: Kuroda’s shock and awe policy
(03:35) Digital Video
April 4 - The new direction for the Bank of Japan represents a step towards the two-percent inflation target, says Reuters Breakingviews. But it’s by no means the final step.
http://jp.reuters.com/video/2013/04/04/reuters-breakingviews-kurodas-shock-and?videoId=242052895


・・・。


東田氏は尊敬する中野氏とすごく仲が宜しいようなので、中野氏の見解も聞いてみたいところです。



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アベノミクスは国民を増税に影響される@グループと資産運用できる銀行企業富裕層のAグループに分け資産運用しつつ消費の過熱を抑える「複合経済コントロール」と言う物なのでしょう、庶民バブルを押さえつつ富裕層の運用資金を活性化させる新しい政策でしょうね、
一応こちらにも少し詳しく書きましたので何かあれば指摘してください、よろしく
http://ameblo.jp/ai100man/entry-11518751449.html
ain26
2013/04/26 17:53

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