コーヒーとモカエクレア

アクセスカウンタ

zoom RSS キプロス支援の行方

<<   作成日時 : 2013/03/19 23:17   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 11 / トラックバック 0 / コメント 0

キプロス・ショックが収束するのか否かは、とりあえずキプロス議会の動向が左右することになるにせよ、議会が預金課税を否決した時に訪れるキプロスのデフォルトを、ユーロは耐えることが出来るのだろうか。

ロイターによれば以下の内容で議会にかけられるようです。しかしユーロとの合意内容は一律10%の課税から累進課税から、”10万ユーロ以下の預金の課徴金を預金額の3.0%に引き下げ、10万ユーロ超の課徴金を同12.5%に引き上げる案”だった筈。ユーロ財務省との合意内容をそのまま議会にかけることが出来ず、いくつかの修正のための延期を経ての19日の採決を迎えるに至っている。それでも通過の見通しはかなり低いようだ。

<議会にかけられた預金課税>
2万ユーロ以下  :課税なし
2万─10万ユーロ:6.75%
10万ユーロ超  :9.9%

仮に議会を通過した時、100億ユーロの支援が承認されるかという懸念については、16日のユーロ圏財務相会合で決まった金融支援策の修正において、”賛意”は得られている様子であることに加え、預金課税により生じたパニックは、議会を通過した内容での支援を行わないわけには行かないだろう。

議会通過となるかの前に、キプロスでは預金者に課税という手法が何故取られたのか。この疑問に答える一つがアイスランドの事例であり、もう一つはマフィアにマネーロンダリングの場を提供したがための懲罰的要素という見方だ。

100億ユーロ(130億ドル)の支援を受けるキプロス、そのGDPは250億ドルに満たず、凡そ半分の支援を受けることになっている。絶対額としては小さくとも、支援依存度は著しく大きい。キプロスが自国経済に不釣り合いなほどに金融を肥大化させ、リスクを放置した背景にタックスヘイブンだけではなくマフィアのマネーロンダリングの場であったことは、救済側としても腹立たしい限りだろう。驚くべきことにキプロスの銀行資産がGDPの7倍というから恐ろしい。その上、リーマンショック以降も増大を続け、結果その資産を1.5倍にしているのは、ギリシャのヘアカットの影響(45億ユーロ)を受けたとはいえキプロス政府の責任を問われても仕方がない。それを預金課税の58億ユーロで賄った上に100億ユーロの支援を受けるというのは、殆どGDPに相当する規模だ。

その用途としてはどうやら銀行の資本増強で80億─100億ユーロ、債務返済と行政運営に70億ユーロに割り当てられるらしい。


「富裕層の外国人から資金を集めて規模を拡大した銀行は、今やキプロスだけでは手に負えないほど肥大化しており、見せしめとして罰を与えられている」(エクイネットの欧州銀行アナリスト)

ロシアマフィアのマネーロンダリングの場であったり、欧州のロシア投資におけるタックスヘイブンの場として著しく肥大化したキプロス。僅か100万人の人口にはあまりにも不釣り合いすぎる。預金課税のターゲットは主にこうした組織が対象となるにせよ、2万ユーロ以上から課税されるというのはかなり厳しいように見える。それでも一回限りとする預金課税として今後の連鎖反応を阻止することと懲罰を与えるという事から考えると、キプロス救済は、システムの救済でロシアンマフィアまでも救済してはならないという点で神経が使われているようだ。とはいえEU加盟国でありながらマフィアのマネーロンダリングの場としての存在を放置したEUの責任も重いのだが。

結果救済されるロシアの資金は260億ドルとされており、支援額の倍でGDP相当である。それがキプロス支援で痛手無く救済されるとすれば、許容範囲を超えている。その支援におけるロシアの立場はユーロ支援が前提としているところから察すると、この懲罰を暗に支持しているのではないだろうか。プーチン・ロシアがオリガルヒの増長を容認するとも考えにくい。キプロスに対してアイスランド型の対処が適用されるなら、主要な海外預金者でありマフィア・マネーは大打撃を受けることになる。当時英国やオランダが猛抗議した海外預金者を保護対象外とした銀行破たん処理に倣う可能性を考えれば、ロシアンマフィアは戦々恐々としていることだろう。ただ、ユーロ加盟のキプロスの場合、アイスランドのように金融機関を潰すまでには簡単には至らないと思われるが。

--------------------------------
アイスランドでは、銀行の従業員や政治家が犯罪捜査の対象となったほか、なぜそもそも国家がこうした状況に陥ったのかを調査する特別検察官を設置することなどを含め、多くの法的措置が行われた。
(中略)
キプロス国民にとっての大きな問題は、なぜ銀行はロシアなどからGDPを軽く超える資金を引きつけておきながら、国全体を窮地に追いやるほどの状態になってしまったのかということだ。

コラム:キプロスの預金課税が正しい理由
2013年 03月 19日 18:39 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE92I05G20130319?sp=true
--------------------------------


その上、短期的なショックの効果は、アイスランドという実験結果が得られている。どうやら現在復調してきていると言われる同国経済だが、キプロスの場合には地道に観光業を生業として集客することになるだろう。少なくともGDPにおける観光収入の割合をもっと増やさないとだめだ。


ところで・・・議会は一体どういう判断を下すのだろうか。



よろしくおねがいします。人気ブログランキングへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 11
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
キプロス支援の行方 コーヒーとモカエクレア/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる