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zoom RSS 中国共産党主流派の意図

<<   作成日時 : 2013/03/02 16:24   >>

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少し気になるこの記事。いくつかある中国共産党系機関紙の中の一つである「学習時報」、これは中央党学校の機関紙ということですが、これがFT紙に「将来、核兵器で中国を脅すかもしれない。北朝鮮を切り捨てるべきだ」寄稿したようです。

「(緩衝地帯としての北朝鮮の存在は)時代遅れだ。中国は遅かれ早かれ失敗に直面する政権となぜ関係を維持しなければいけないのか」

「北朝鮮が核兵器を保有すれば、中国を脅す可能性も否定できない」


”北朝鮮の核保有をほくそ笑む中国”といったような論調の記事を吹き飛ばしてしまうほどのインパクトを持っています。現在日中対立だけではなく米中対立、そして対中包囲網といった流れが形成されつつある中で、胡錦濤路線への軌道修正を模索しようというものなんでしょうか。

「北朝鮮を切り捨てよ」 中国党機関紙の編集幹部
2013.3.1 18:55
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130301/chn13030118590001-n1.htm


この学習時報、中国共産党中央委員会に直属する機関の機関紙であるというだけでなく、劉少奇、華国鋒に胡耀邦や胡錦濤も校長であっただけではなく習近平もそうであることから(現在は劉雲山)、国家主席排出の場でもありそのメッセージの重要性は環球時報とはわけが違う。習政権の外交上の模索という指摘もその通りかもしれません。

胡錦濤以降は曽慶紅と習近平という上海系が握ったものの、先の習近平失踪事件と団派である劉雲山の就任により団派が巻き返したようで、その上で”北朝鮮切捨て”という主張を外部に発信したことの意味は重い。第一、核を持てば血盟によって反米同盟を強固にするなどというのはあり得ず、制御できない北朝鮮は脅威ですらある。そしてその存在故に東アジアの経済発展を阻害されている。

清算を実行に移すとなれば現在の状況は関係を見直すのに丁度よい。中国も採取的な指導部の交代を迎え、東アジアを巡る指導者がこれで刷新されたことで、次のステージに進むことだろう。逆に言えば、北朝鮮にとっては刷新された指導部の方針によって、その希望が大きく左右されることになる。そのうち最大の支援国の方針に暗雲が立ち込めることは、今後更に国内経済状況が悪化するのが明らかである以上、体制維持にこだわった時に残される時間は少ない。


その学習時報、先の習近平失踪事件において大きくかかわっていたようです。この記事に以下のような胡錦濤政権批判の記事を掲載したのちに、習近平の行方が一時分からなくなっていた。

〈わが国はこの10年間で、幹部の腐敗がはびこり、国民の生活格差が深刻になり、いまや多くの庶民が生活苦に喘いでいる。こうしたことは毛沢東時代にはあり得なかったことで、「改革開放」の名の下での過度の対外妥協政策の副作用である。中国共産党は、図らずも党の根本理論にそぐわない『失われた10年』を過ごしてしまったが、この秋からは正しい指針を持った新時代を迎えるであろう〉


習近平はどうやら毛派とみることも出来そうだが、そう思わせる指摘は、同大学の始業式での挨拶でも「ここは普通の大学とはまったく違う場所だ。君たち党の幹部たち、特に年若い幹部たちは、ぜひとも党の根本的な理論をしっかり学んでほしい。党の原点である理想的信念の踏襲こそが、君たち幹部にとって重要なのだ」という発言の中からも透かして見ることが出来るという。しかしこの発言がそこまで意図しているかは疑問だ。

ただ、”毛沢東を「政治の師」と仰ぎ、娘の名前にも一字を充てているほどの”毛沢東狂”であるとも言われているようで、こうした背景もどうやら学習時報の記事を習近平が容認したとして胡錦濤に睨まれた節があるようだ。睨んだのは胡錦濤の子飼いで息子が交通事故で左遷処分扱いされた令計画。これにより学習時報の回収指示となり、監督責任を取らされたと記事には書かれている。

あまりに唐突だった習近平の失踪事件により、外国要人との会談がキャンセルされたことは記憶に新しい。失踪により思想が反転してしまうという事件は、蒋介石をどうしても思い起こさせてしまう。


特別レポート なぜ「みな殺し」を容認するのか「消えた習近平」その真相は胡錦濤に「軟禁」されていた
中国が攻めてくる日本人よ、戦いますか 第4部
2012年10月01日(月)週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33667


さて、現代の記事には中国外交部が”親日派の牙城”とまで書かれていますが、仮にそうだとすると外交部はメンツを潰されっぱなしになっていると言える。そしてそのメンツの潰され方も、ことなる影響を与えるのでしょうか。尖閣問題においての日本の自重した対応の認知度が広まる一方で、中国側に不利な情報が洩れつつあります。その一つが先のレーザー照射事件であり、もう一つは外交文書の発見です。

レーザー照射(今回が初めてなわけではない)に関しては、外交部の知るところのない形での日本政府の公表になった。そしてその潰されたメンツに対する怒りの矛先は何処に向くのだろうか。尖閣国有化宣言はAPACでの胡錦濤による自重要求後であり潰されたメンツは国内からの突き上げを生み出したが、レーザー照射は逆に国内に向けた統制強化に向くのではないだろうか。もしそうであるならば、対中外交における民主党と自民党の処理の違いが際立つことになる。裏を返せば、権力移譲直前という時期に野田政権は胡錦濤らの足を意図的に引っ張ったと言えるだろう。しかし評価が難しいのは購入計画で反日運動を増大させた石原慎太郎。行き過ぎた政経親中路線の軌道修正には、現状のPM2.5騒動も踏まえると、また中国国内で予想される更なる状況悪化の懸念を不可欠だったかもしれないという、後付けの評価も可能だ。

もう一つの外交文書の発見というのは昨年末に報じられましたが、北京の中国外務省档案館に保管されている、しかも中国側外交文書の草案「対日和約(対日講和条約)における領土部分の問題と主張に関する要綱草案(50年5月15日に作成)」が今になって見つかるというのも違和感がある。この時期に出されるという、何かしらの意味を持っている筈だ。

そして中国と共に領有権を主張する台湾は、中国との連携を拒否する表明を出してきた。しかも連戦国民党名誉主席が北京を訪問し、胡錦濤や習近平と時期が重なっている。声明は8日に出ているというから、その方針を明確にしてから会談したことになる。

中国外交文書に「尖閣諸島」=日本名明記、「琉球の一部」と認識−初めて発見
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012122700471&g=pol

台湾与党名誉主席、中国の習氏と会談 北京訪問し25日に
2013/2/21 19:27
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2104V_R20C13A2FF2000/

尖閣で中国と連携せず、理由を台湾が初公表 日台漁業協議干渉や軍備増強でも中国を批判
2013.2.21 08:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130221/chn13022108440003-n1.htm



当面の日中間の係争を抑制しつつ、周辺国は北に備えるというコンセンサスが取られつつあるのだろうか。



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